私がお金を借りることになったときの状況は、とても切羽詰まった状態でした。

まず、私は結婚していて、結婚当初は共働きでした。もともと主人とお金の価値観が異なり、私は貯金派、彼はどちらかというと浪費派です。

二人とも派遣社員として働いていたのでボーナスもなく、私は家計に不安を感じていたので金曜日の夜と休日にアルバイトをしていたほどでした。

彼も口ではアルバイトを探すと言っておきながら、あまり真剣に考えていないようでした。そのくせ、何か購入するとなるとより質の良いものを求める癖があり、かと言って長持ちさせるかと言えば、説明書もろくに見ないですぐ壊したり、壊れてもいないのに「壊れた、壊れた」を連発する有り様。

私は慎重派なのでその都度口を挟むのですが、聞き入れてもらえず、私も「こういう人は実際に失敗しないと分からない人なんだ」と諦めていました。結婚して1年半ほど経ったころ、私の妊娠が分かりました。

経済的な面で不安もありましたが、ちょうどそのころ主人が社員として働くようになったので安心していました。派遣社員の私には育児休暇がないので、夫婦で話し合った結果、安定期を過ぎたころに辞めることになりました。

が、しばらくして主人が会社を辞めたいと言い出したのです。すぐに次の職場を見つけるとは言っても見つからず、2ヶ月程して内定が決まったところは県外でした。つまり、引越しを伴う転職だったのです。

お互い、住んでいたところに愛着はなく嫌気がさしていたほどでした。新しい職場は待遇も福利厚生も良いうえ、本人のキャリアアップにもなるので、新しい土地での出産・育児には不安だったものの承諾したのです。

引越し費用、住んでいたアパートの退去費用、新居の敷金・礼金・駐車場管理費等のため、仕方なくお金を借りました。

今も生活は苦しいですが、主人は毎日遅くまで家族のために働いてくれています。

新しい土地にも少しずつ慣れ、あの時思い切って引越しして良かったと今思っています。